あんぱんを投げていた。(日記)
生活リズムが崩壊しているので寝付けないまま夜中の3時になったところで甘い物が食べたくなり、財布だけ持ってサンダルでコンビニへ向かった。
深夜のコンビニはとても好きだ。
他の客もパジャマのような格好でくるから見た目に気を遣わなくていいし、何よりも目の死んだ深夜のコンビニ店員が見られる。
あと深夜のコンビニ店員はレシートを渡してこない(ことが多い)。
コンビニでグミとあんぱんを買った。
購入したあんぱんは小袋に入った小さいあんぱんが10個程度袋に入ったもので、1つ1つ頬張りながら家に向かい、最後の1つを食べようとしたところである衝動に駆られた。
「あんぱんを空に投げてキャッチしたい」
こんな欲求を抱いたことは過去に1度もなかったけれど物は試しと、とりあえず近所の公園に行ってあんぱんを投げることにした。
公園に着いても誰もいなかった。
地元なら大体深夜の公園にはヤンキーか野球少年が居たから少し意外だった。
あんぱんを空に向かって投げる。
辺りは暗くてあんぱんは投げられた途端闇に包まれ見えなくなった。
月明かりに一瞬だけ宙を舞うあんぱんが照らされた。
が、その情報量だけであんぱんの落下地点を予測してキャッチするのは僕には無理だった。
あんぱんを投げて落ちてくるまでおよそ1.5秒といったところだろうか。
人間はほんの少し先の未来さえ見えないんだなと改めて実感させられた。
案外これは面白いなと思った。
あんぱんをキャッチするまで家に帰らないという目標をたてる。
空に投げたあんぱんをキャッチするのは難しい。
完全にあんぱんの行方を見失うとどこからあんぱんが降ってくるのか分からず落下してくるあんぱんに怯えながら防御の姿勢を取ることしかできなかった。
あんぱんにさえ怖気付く自分の無力さに胸が痛くなった。
一度、コントロールを間違えてあんぱんをかなり遠くに投げてしまった。
あんぱんを見失い、落下音がした付近を手探りで探していると丁度通りかかった一人の男の人に声をかけられた。
「何か探しものですか?」
はい、あんぱんがどこかにいっちゃって。
「あんぱん?食べ物の?」
はい、食べ物の、小さいあんぱんです。
男性がスマホのライトで地面を照らすとあんぱんは呆気なく見つかった。
「あ、これですかね」
おお、それです。ありがとうございます。
「こんな時間に何してるんですか?」
あんぱんを投げて遊んでました。
「…?なるほど、とりあえず見つかって良かったです。」
恥ずかしさのあまり、消えてしまいたかった。
しかしあんぱんをキャッチするまでは帰れないのでさっさと終わらせようと決心した。
それからチャレンジの成功まで、あまり時間はかからなかった。
僅かな達成感を抱きつつ、数十回の落下でボロボロになったあんぱんを口に入れて帰った。
せっかく風呂に入ったのに、足が公園の土で汚れて最悪だった。
友達は、家族は、深夜のコンビニ客は、今日何をして過ごしたんだろう。
僕はただ、あんぱんを投げていました。
女の子の匂いに包まれた~い!!
こんにちは。
夏の終わりが近づく今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
体調は崩していませんか。楽しく過ごしてますか。友達と遊んでますか。
僕はと言えば
そんな自粛ニートはある日ふと思いました。
女
の
子
の
匂
い
に
包
ま
れ
た
い
!
!
突然気持ち悪いことを言ってすみません。
しかしこれは全男子の願望なんです。
寝ている男子がいたら耳をすませてみてください。こんな寝言を言っているはずです。
.....zzzz.....ムニャムニャ.......ムニャムニャムニャ.........
女の子の匂いをボンベに詰めて一生その空気だけ吸って生きていきた~~~~い!!!!!......zzz.........
このように、我々男子は女の子の匂いが大好きというわけです。
さて、この夢を叶えるにはどうしたらいいでしょうか。
僕は悩みに悩み、四半世紀もの間考え抜いた末にある仮説にたどり着きました。
「女の子が使ってるシャンプーをアロマディフューザーに入れて匂いをまけばいいんじゃね?」
アロマディフューザーとはこんなやつで、何らかの方法で中に入っている液体を部屋にまき散らす機械です。
部屋があまりにも散らかっているので斜め70度からの写真で失礼します。
匂いをまく方法を考えたところで、次はアロマディフューザーに入れるシャンプーを選びましょう。
女の子がどのシャンプーを使っているかなんて知らないので僕の数少ない女の子の友達に聞いてみました。
全く予想していなかった返信に驚いてうっかりメンズビゲンの広告のTOKIO松岡さんを送ってしまいました。
気を取り直して他の友達に聞きます。
ということで買ってきました。
なんかセール中の詰め替え用のやつしか見つからなかったけどいいや。
はやる気持ちを抑えつつ、震える手でディフューザーにシャンプーを入れます。
分量を全く気にせず入れたのですが、大体水とシャンプーの比率が同じくらいでしょうか、とりあえずスイッチを入れてみましょう。
.................
........................
本来ならば煙が出てきますが何も出ません。
女の子が使うシャンプーを使った影響でディフューザーまで女の子のように扱いが難しくなったのかと思いましたが、そうではなくてどうやらシャンプーの比率が高すぎたようです。
なので中の液体を一部お風呂場に流してからもう少し水を足すことにしました。
役目を果たさずに流されたシャンプーには申し訳ないですが、次はいい飼い主に拾われることを祈っておきましょう。
さて、再挑戦です。煙は出てくれるでしょうか。
出たーーーーー!!!!
部屋を女の子の匂いで満たしてから香りを嗅ぎたいので30分ほど散歩することにしました。何も考えずに突然こんなこと始めてしまったので台風が近い中冷たい風を浴びながら夜中に散歩する羽目になりました。
30分経って家に帰ってきました。
部屋は女の子の匂いになっているでしょうか。
果たして......
女の子の部屋じゃん!!!!!!
はい。完全に女の子の匂いが充満して、さえない男子大学生の部屋があっという間に女の子の部屋になりました。
危うく手土産買ってきてガチガチに緊張しながら部屋の隅で正座して動けなくなるところでした。自分の家なのに。
部屋にお茶とお菓子を持って入ってくるであろう女の子のお母さんへの挨拶の言葉を考えていたところで正気に戻りました。完全に意識が架空の女の子の部屋に飛ばされかけてた。
予想以上の完成度でした。自粛続きで寂しくなった人はぜひ自分の部屋を女の子の部屋にしてみてください。精神が幻想の女子部屋に持っていかれても僕は責任を持ちませんが。
P.S. ディフューザーの中身をティッシュに染み込ませて直接吸引していたら体感したことのない頭痛に襲われました。恋の病とは怖いものですね。
オンライン授業が終わらない
今年の四月から感染症の流行により、対面ではなくオンラインで授業をすることになった。
オンライン授業が始まった当初はただの一時的な授業形態だと思っており、1、2ヶ月もすれば通常通りの授業が始まるだろうと考えていた。
そのため最初のうちは大学に行かなくてすむのをいいことに好きな時間に寝起きできて散髪やヒゲ剃りをしなくても支障のないオンライン授業生活を満喫していた。
しかしどうだろう、桜が散り、春が終わってもオンライン授業は終わらない。
2020年が半分終わり、7月になってもオンライン授業は終わらない。
「おい!どうなってんだよ!いつになったらオンライン授業終わるんだよ!何回も何回も一人で授業を受けて課題を提出してもまた新しい授業と課題が出てくるだけじゃねーか!」
いくら叫んでも自分の声が部屋の壁に反響して返ってくるだけだった。
そしてとうとうオンライン授業のまま夏休みを迎える。
夏休みが終わる。やはりオンライン授業は終わらない。
僕は相も変わらず授業を受け続け課題を提出し続けた。
結局2020年度はオンライン授業のままだった。
そして迎えた新年度。オンライン授業は終わるだろうか。いや、やはり終わらない。
結局丸1年間授業を受けたところで「オンライン授業に終わりなどない」という簡単な事実を受け入れ始めた。
オンライン授業は実際そこまで悪いことばかりではないのだ。寝坊を心配しなくていいし、大学ですれ違っても挨拶だけして特に話さずにそのまま通り過ぎるだけの微妙な関係の知り合いとも会わずに済むのに単位は取得できる。だが、どこか漠然とした不安が襲ってくる。なんだかさみしくなって、部屋の隅を見てこれからの生活に思いを馳せる。
(おいおい、訳わかんねーぞ、俺、一体どうなるんだろう...?)
(対面授業の頃に戻りてぇよ......)
そんな願いも届かず、オンライン授業は無慈悲に翌年度も翌々年度も続く。
この頃にもなると、襲ってくる寂しさに対抗する術もいくつか身につけていた。
そのうちの一つが「妄想講義」である。
目をつむり、大学の教室を想像しながらパソコンから流れる授業動画の音声を聞く。そこに人のざわめきの音声を小音量で流せば自宅が大学の講義室に早変わりだ。
その他にも、授業動画を完璧に暗記して一人で先生役と学生役の両方を行う「一人講義」などもしていた。こうして僕はオンライン授業を受ける生活に順応していったのであった。
そして迎えた卒業式。オンライン授業は結局終わらなかった。
会社に入って社会人になる。まだオンライン授業は終わらない。
職場で知り合った女性と結婚し、子供をもうけ、マイホームを購入する。まだまだオンライン授業は終わらない。
子供が成人して家を出ていく。オンライン授業は終わらない。
会社を定年退職して老いた妻とおだやかな生活を送る。
妻との付き合いももう何十年にもなった。一緒にいる時間で言えばオンライン授業の次に長いのではなかろうか。
妻が老衰で死んだ。子供たちもとっくに所帯を持っているし、これからは数十年ぶりの一人暮らしになる。オンライン授業は終わらない。
————あれから途方もない時間が流れた。
親族は僕以外全員亡くなったそうだ。今じゃテレビをつけても砂嵐しか映らない。
僕はもはや考えることをやめていた。
しかし、授業動画を再生して課題を提出することはやめない。
————それからまた限りない時間が流れた。
一体今まで何本の授業を受けたんだろう。何個の単位を取得したんだろう。そんな疑問を抱くことさえとっくに忘れていた。数千年に一度頭に浮かぶことと言えば、「対面授業をしていた頃に戻りたい」ということだった。
(......対面授業が受けたい...............)
(!?)ガバッ
その時僕に電撃が走った。
(どうして僕は対面授業が受けたいと思うんだ?)
(僕は昔何も考えずに大学生活を送っていた。でもそもそも大学ってなんなんだ?大学生ってなんだ?対面授業って?サークルって?)
僕は考え続けた。しかしその間も300倍速で流れる授業動画の理解を止めず、1万字のレポートを毎分提出し続けた。
そんな生活を計り知れない期間に渡って続け、僕はレポートを書く手を止めた。考え続けていたものへの答えが出たのだ。
その時もみじの掲示板が更新された。タイトルは、「来週より対面授業が———
自炊歴1か月の大学生が勘でパンを作る
こんにちは。
最近いつテレビをつけてもコロナのことばかり放送していて気が滅入りますね。
とはいえ何も対策しないのもダメですよね。
コロナに打ち勝つために私たちができることってなんでしょうか?外出自粛?マスクの着用?手洗いうがい?
それらも重要なんですがみなさんもっと大切なことを忘れていませんか?
私たちが生まれてからずっと細菌と戦ってくれている人がいるでしょう。
そう彼の名は
彼は1973年に登場して以来約50年もの間困っている人を助け続けています。
そして今回何よりも重要な点は、彼がバイキンマンというウィルスを駆除してくれるということです。
そう、今の私たちにはアンパンマンが必要なのです。
ということで今日はパンを作ります。
パンを作るのは四月から自炊を始めたごく一般的な大学生である僕です。
以下の画像にあるなしクイズ形式で自己紹介を載せているので参考にどうぞ。
ちなみに主体性のない僕の幼稚園児の頃の夢はサッカー選手でした。理由は周りの男の子たちがそう言っていたからです。サッカーなんて一度もしたことなかったのに。
なお、今回はゲーム性を高めるためにレシピを見ずに勘だけでパンを作ることとします。
まず近所のスーパーでパン作りの材料を買ってきました。
とりあえず小麦粉があればできるだろうと思い小麦粉を買い、他の食材が思いつかなかったのでなんとなく卵を買いました。
これらを水と混ぜていい感じに粘り気が出るまで混ぜます。
できました。
小麦粉を入れて卵を入れて水を入れすぎて、バランスをとるための追加の小麦粉を入れすぎてまた水を入れてって繰り返したら当初の予定の二倍くらいの量になりましたがまあ良しとします。
焼いていきます。
僕の家にはオーブンがないので油を敷いたフライパンで焼いていきます。
(ドロリッチ......)
これでいいでしょう
ここで我が家には電子レンジというもう一つ加熱器具があることを思い出したのでフライパンのパンが完成するまでの時間でもう一つパンをつくることにしました。
白い平らなお皿に乗せると巨大な目玉焼きみたいになりました。果たしてこれがふっくらで美味しいパンになるのでしょうか。
電子レンジで加熱したものが先に完成しました。
思ってたよりも膨らんで意外とパンらしくなったような気がします。
食べてみます。
なんだろうこの感じ。
かすかに卵の味がします。
「うちのおじいちゃん卵だったんだ。」って言われたらああ確かにねってなるくらいの卵要素です。まあパンと言えばパンなので成功なのでしょうか。
次にフライパンのものが完成しました。
う~~~~~ん.........
見た目はとりあえず置いといてとりあえず食べてみます。
う~~~~~ん.........
小麦粉と水を継ぎ足しまくったせいでしょうか。もはや味がしません。強いて言うならば水の味です。パンを作ろうとしたら口の中の水分を全て持っていく水が出来上がりました。食べた後に後味も何もない、もはや食べる意味を感じさせない食べ物です。
というかこれパンというよりナンじゃん。
何なら食べる前に分かってたけど見た目も食感もパンよりもナンの方がずっと近いです。
どうやら自炊歴1か月ではパンは作れないようです。というかそもそもこの1か月間カレーと肉じゃがしか作ってなかったし別に料理スキルが上がったわけじゃないんだよな。
僕には勘で料理をするのは無理なようです。なのでまた別の方法でアンパンマンを作ろうかと思います。
それでは、次回「物理化学選択の大学生が勘であんぱんのゲノムを編集してアンパンマンを作る」でお会いしましょう。では。
広島大学雑学集
あけましておめでとうございます
2019年も終わり2020年になりました
何年間もここで学生生活を送っている先輩方はもちろん、01の人たちも広大でのキャンパスライフにもとっくに慣れて、広大について知らないことは特にないと思っている人は少なくないんじゃないでしょうか
しかし本当にそうでしょうか?
この記事ではみなさんがあまり知らなそうな広島大学に関する雑学を3つ紹介します
最初の部活
みなさんは広島大学で一番最初に作られた部活が何かご存じでしょうか
実はその部活とは現在僕も所属している探検部なのです(今は部活ではなくサークルとなっていますが)
とはいえ正確に言うと広島大学ではなく、探検部は後に広島大学に統合されることになる旧制広島文理科大学で作られた部活でした
旧制広島文理科大学が設立された当時は瀬戸内海近辺にはまだ地図に載っていない島々があり、その島々を見つけて日本の地図を完成に近づけるということが必要だったためその目的を完遂するために大学が設立されて初めに探検部が作られたというわけです
現在の部活とは異なり、探検部は学術的な目的を達成するために作られて地図に示されていない島の発見の他に新種の生物の発見等、様々な学術的価値の高い発見をしていたそうです
ゆめタウン学園店
広島大学東広島キャンパスが設置された1982年当時の東広島にはゆめタウンが出店しておらず、大学周辺は今よりもずっと不便でした
そして当時の学生が直面した問題が雇用の不足です
大学周辺に住む人たちは農業従事者がほとんどでお店がなく、大学の学費が今と比べて格安だったとはいえ学生はアルバイト先をほぼ全く見つけられなかったため貧窮しました
そのため十分な食事を摂ることもできない学生が相当数現れ、東広島での学生生活は安定しているとはとても言えない状況でした
そこに躍り出たのが株式会社イズミです
イズミは1990年にゆめタウン東広島店を出店し、学生の雇用問題を解決しました。
しかし段々と学生数が増え、東広島店だけでは学生の働き先が足りなくなったためイズミは2002年に2店舗目としてゆめタウン学園店を出店しました
ゆめタウン学園店、東広島店は学生を救うためにできたわけです
フェニックスタワー(広大タワー)
フェニックスタワーとはご存じの通り広島大学の郵便局近くにある、「広島大学」と大きく書かれた細長い建造物のことです
あれは煙突なのですが、実はただの煙突ではなく広大内にある地下施設への入り口の一つになっています
上記画像にも書いてあるように、広島大学には地下通路、地下施設があります
その地下施設の中心となる施設がフェニックスタワーの真下にあり、フェニックスタワーはそれをカモフラージュするために建設されたものです
そして一説によるとその地下施設には初代学長の遺体がコールドスリープされた状態で保管されており、将来科学技術の発展により遺体を蘇生できるようになった頃に再び初代学長が長い眠りから覚めることが期待されているそうです
そのため死んでも蘇ることで有名なフェニックスの名がつけられているんだとか。
いかがだったでしょうか
一人でも多くの人に自分の通っている大学に関することでも知らないことがあることを実感し、もっと広島大学について知ろうと思ってもらえれば幸いです
他にも広島大学に関する雑学を知っている方は僕に教えてくれればとても嬉しいです
最後まで読んでくれてありがとうございました
p.s. この記事に書いた雑学は全部僕が暇つぶしに考えた嘘なのでドヤ顔で友達に話すのはやめましょう
ろまんてぃっくが止まらねェ
2019年12月15日午後九時頃
大学生になって初めて迎える冬
クリスマスが徐々に近づいている頃
僕はただぼうっと眺めていた
僕の視線の先にあるものは何だと思う?
一年前の僕にそう尋ねると
「イルミネーションを背にした彼女の可愛らしい横顔」
などと答えるだろうか。
違うのだ。
君は大きな間違いを犯している。
2019年12月15日午後九時大学一年の僕が見つめているものは女の子の横顔でもイルミネーションでもクリスマスが近づき急に増えたカップル達でもなく
「三時間前に床にまき散らしたパスタの麺」
なのである。
僕はじいっと見つめる
視線の先にはパスタの麺
ああ、パスタが急に自我を持って自分についたゴミを落とした後元通り束に戻ってくれないだろうか
もしくは急に横の扉からピエロが現れて僕のためにパスタを作った後にまた扉から出て行ってはくれないだろうか
パスタを落としてから、そんなことを考えたり目の前の惨劇から目を背けスマホの世界に没入したりしていたけれど何度見返しても目の前に広がっているのはそこにあってはいけないはずの散らばったパスタ達
三時間前、六度寝した後夕方六時に動き出した僕はパスタを作ろうとやっとの思いでキッチンに立ったのであった
そして起こった大惨事
その時の僕の思いはパスタを落としてしまったことへの悲しみでもぼうっとした頭でキッチンに立ってしまったことへの後悔でもなく
「あ、七度寝しよう。」
であった
冬の寒さにすっかり疲弊してしまった僕のメンタルでは落としたパスタを片付けることは愚かパスタを落としたことを受け入れることすらできなかった
僕は、パスタから逃げることしかできなかったのだった
パスタに背を向けコタツに潜り込む
ベッドに飛び込む元気すらなかった
七度寝から目覚め、パスタ達と目が合う
パスタ「なんでお前寝たん、、、、???普通すぐに拾うくね、、、、???」
パスタ達は僕に落胆しただろうか
しかし僕にとってそんなことはどうでもよかった
僕「もう、うんざりなんだよ。どうせパスタを拾い上げて茹でても、どうしたものか毎回不味い不可思議な料理ができあがるのは分かっているんだ。もう顔も見たくない。二度と話しかけないでくれ。」
パスタ「...........。」
ワンルームの部屋が静寂に包まれる。
僕は思い立ったようにパソコンを立ち上げ、はてなブログのトップページを開く
そこに表示されていた言葉は
「思いは言葉に。」
なんとも馬鹿らしい
思いはひけらかさず内に秘めておく方が奥ゆかしく感じられるだろう
「鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす」
という言葉を知らないのだろうか
もっとも、そんな考えをネットにアップロードする自分もまた浅ましい人間なんだろう
ああ、自分がオーストラリア人だったらブーメラン発言をしても「これがオーストラリアの文化だぜ!」なんて言って自分の発言を文化のせいにして逃げられるのだけれど、日本に生まれてしまった僕は自分の発言の責任は自分で持たなければいけないのが心苦しい
タンタンタンと、淡々と、今日の出来事をパソコンに打ち込む
ここ最近ブログのネタを探していたとはいえ、こんな日記のような記事を書くつもりはなかったんだけれどなあ
新しいブログのネタを考えられるような精神力は僕にはもう無かった
11月の初め辺りからずっと憂鬱が止まらない
ロマンティックは止まるどころかピクリともしない
むしろ見当たらない
今の僕に見えるのは散らばったパスタだけ
ああ、このパスタ達どうしようか
今更これを調理する気にはなれない
いっそのことこのままインテリアにしてやろうか
食べられるつもりでうちにやってきたパスタをインテリアにする
パスタの意表を突いた斬新なアイデアに胸が高鳴る
嗚呼、ロマンティックが止まらねぇ。
アルバイトが見つからない
突然であるが、皆さんはアンモナイトという古代生物をご存じだろうか
恐らくほとんどの人は知っているだろう、アンモナイトとは下の画像のようにグルグルと渦を巻いた生き物である
ちなみにこの画像の化石は10万円以上で販売されている
とはいえ安いものは数百円で購入できるため、興味のある人、収集癖を持つ人、アンモナイトのグルグルを指でなぞって少し幸せな気分を味わいたい人は一つ家に置いてみたらどうだろうか
其刃鎖手隠岐
そんなアンモナイトだが、彼らはみんな渦を巻いた形だったわけではないのだ
「異常巻きアンモナイト」
という言葉を聞いたことがあるだろうか?
その名の通り、我々が普通イメージするような円形の渦巻き型ではないアンモナイトが存在したのだ
具体的には以下の画像のようなものだ
最初の画像のような形のアンモナイトに見慣れている人にとってこの事実は衝撃的だったのではないだろうか
さらに衝撃的なことに、これらの異常巻きアンモナイトの化石の多くは日本の北海道周辺で見つかっているのだ
上の画像の一番右の列の二段目に「ニッポニテス」という種が載っていることからもこのことが伺えるだろう
このように異常巻きアンモナイトが日本で多く見つかることから、アンモナイトは日本古生物学会のシンボルになっている
(日本古生物学会のログマーク)
日本古生物学会のホームページを見るとアンモナイトだらけであり、アンモナイトがどれだけシンボルとして役割を果たしているのか一目瞭然だろう
もっとわかりやすいように、参考に熊本県のホームページをご覧いただこう
市長とくまモンが並んでいることから分かるように熊本県はくまモンをゴリゴリにアピールしている
そして熊本県におけるくまモンの立ち位置は日本古生物学会にとってのアンモナイトなのだ
これでアンモナイトがどれだけ日本古生物学会に愛されているか理解できただろうか
話は戻り、異常巻きアンモナイトについてである
異常巻きアンモナイトが発見された当初は標本が一体だけであったことから異常巻きアンモナイトとは種ではなくただの奇形ではないかという研究者が多かった
しかし後に全く同じ巻き方をする別の個体が見つかったことによって異常巻きアンモナイトが種であると知られるようになったのである
種として認識された後も、このような異常巻きアンモナイトは、アンモナイトが進化の袋小路に入り系統としての寿命が尽き、異常な巻きが生じた奇形的なものと解釈されてきた
しかし後年になってコンピュータ・シミュレーションにより異常巻きアンモナイトの巻き方には規則性があると発見された
そのことにより現在では異常巻きアンモナイトが奇形的なものであるという見解は訂正され、むしろアンモナイトが様々な環境に適応して進化した例とされている。
この一連の出来事にも通じる話なのだが、全く新しい発見というものはその他の人々に否定されることが非常に多いのだ
ガリレオが地動説を唱え、それを理由にカトリック教会から有罪判決を受けたことはかなり有名である
異常巻きアンモナイトを最初に発見した矢部長克という人物もコンピュータシミュレーションによりそれが解明される前から異常巻きアンモナイトの巻き方に規則性があるという見解を示したが、この説は長く顧みられることが無かった。
これらのような出来事は現在でも、出る杭は打たれることの多い日本社会では特に、あちこちで見られることがあるのではないだろうか
現在、誰もが知っている通り日本社会は大きな問題を多数抱えている
そんな時代に最も必要なのは我々の世代の革新的な行動ではないだろうか
出る杭は打たれる、それがどうした
杭を打とうとするハンマーが届かないくらい杭を出してしまえばいいだけではないか
このままでは日本に明るい未来はないだろう
そんな日本を照らすのは我々若い世代ではないか
我々は共に立ち上がるしかないのだ、未来の日本を代表する者として─────
ここまで1595字と6枚の画像を使って記事を書いてきたがここでようやく本題に入る
そしてそれはこれまでの話とは何の関係もない話である
アンモナイトの話は全て忘れてもらってもいい
後半の文章は日本の未来の話をよくある文章を真似しながら思いつくまま文字を打ってみただけだから全て綺麗に忘れてしまっていい、僕は既に忘れた
今回の本題はタイトルにある通りアルバイトが見つからないという話だ
何回かTwitterでも言及しているように、僕は八月の半ば頃からゆめタウンのレジで働いている
しかし己の圧倒的に飽きっぽく怠惰な性格のお陰で既にバイトへの熱は夏の暑さとともに引いてしまいレジに立って一か月もしていないのに新しいアルバイトを探している有様だ
しかしそこで僕は気づいてしまったことがある
─────いや、実はずっと前から気づいていたが目を背けていたのだろう──────
それは
東広島には職がない
ということである
勿論、東広島にアルバイト募集が全くなく多くの広大生が路頭に迷っている訳ではない(現に僕はレジ打ちをして給料を得ている)
しかし、東広島では僕の好みの条件のアルバイトはいくら探しても見つからないのである
この辺りで「広大生です」というとほぼほぼ「わあ~頭いいんだね凄いね!」なんて言われるものだが、この地東広島ではその広大生が破格で労働しているのが現実である
中国四国地方で広大の学歴を持っていれば就活は最強、なんて話さえ聞くがアルバイトをするにおいては広島大学東広島キャンパスの生徒は不利すぎる状況に置かれているのだ
つまり僕が何を言いたいかと要約すると
良いバイト知ってる人がいれば教えてください、、、、、夜の時間帯に働けて飲食じゃないやつがいいです、、、、、、、
ということです
うーんここまでバイトが見つからないなら家で自分で稼ぐ方法でも考えるしかないのかなあ、、、、、
でもそれを実現するには何か良い案でもないと厳しいよなあ、、、
ん?何か良い案でもないと、、、、?
良い案でもないと、、、、
いいあんでもないと、、、、、、
いいあんもないと、、、、、、
アンモナイト!!!!そーれ!!!!!
これ、アンモナイト!!!